サクラ経営研究所

後継者の仕事

後継者の仕事

後継者の仕事

2026/06/19

 

社長の仕事を「奪わせる」という親心

後継者の方とお話ししていて、ふと気づいたことがあります。

後継者の本当の仕事とは、現社長が年齢的に難しくなる「5年後、10年後の目標」を描き、それを実現していくこと。しかし現実には、親子ゆえの遠慮もあり、なかなかスムーズにはいきません。

一方で、社長ご自身も心のどこかで「自分では最後までやり切れないかもしれない」と感じ始めています。「そろそろ任せた方がいいのか……?」と、葛藤されているのではないでしょうか。

 

社長の「寂しさ」と「期待」の狭間で

後継者の皆さんに伝えたいのは、社長の思いを受け止めて、タイミングよく「社長の仕事を奪っていく」ことの大切さです。

たとえ息子であっても、経営権を渡したくないように見えるかもしれません。しかし、社長はご自身の衰えを誰よりも敏感に感じています。車の運転や歩き方一つとっても、以前のような自信が揺らぎ、ご自身の体や考え方に不安を抱えているものです。

面と向かって「経営権を譲る」とは言わなくても、本音では「少しずつ奪い取ってくれれば……」と願っている。それが経営者の、そして親としての本音ではないでしょうか。

どこから「奪う」のが正解か?

では、後継者はどこから手をつければいいのか。コツは、数年先のビジョンから意見を言うことです。

  • 「5年後、10年後の目標」
  • 「今期のビジョン」
  • 「中期5カ年計画」

これら「未来の話」であれば、ベテラン社長も頭ごなしに否定はしません。いえ、言いたくても言えないのです。むしろ「息子もようやく頼もしいことを言うようになった」と、前向きに捉えてもらえる絶好のチャンスになります。

特に決算前後は、最高のタイミングです。経営計画の策定や社員向けの報告会など、未来を語る場が必ず訪れるからです。大げさな発表会でなくても構いません。社内会議の場で「後継者としての目標」を宣言してしまう。そこから、仕事がワクワクするような楽しさに変わっていくはずです。

「阿吽の呼吸」で引き継ぐ

もちろん、現社長は内心、言いようのない寂しさを感じます。 これまでトップとして君臨してきた自分が、人生の終焉を意識し、人の意見を聞かなければならない。その現実を素直に受け入れられないのは、仕方のないことです。

周りはそこをあえて突っつかない。言葉にせず、上手に仕事を奪っていく。この「阿吽の呼吸」こそが、事業承継を成功させる鍵となります。

最もスムーズに、かつ確実に関係性を築きながら仕事を引き継ぐ方法。それは、「中期5カ年計画」の策定を後継者に任せることです。

決算を控えているお店は、ぜひ試してみてください。驚くほど自然に、未来へのバトンタッチが始まるはずです。

 


追伸:

「具体的にどうやって計画を立てさせればいいのか?」「親子の対話のきっかけが掴めない」とお悩みの社長様へ。

私、サクラマが第三者の立場で、貴社の「未来の設計図」づくりをお手伝いします。後継者の方が主役となり、社長が安心して見守れる体制を一緒に整えましょう。

まずは、貴社の現状を軽くお聞かせください。

 

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