生業店と家業店から企業へ
2025/07/10
先日、ある企業の前社長である会長さんから「ウチの息子(現社長)は、器が大きくない。これ以上の規模の拡大や成長を勧めないで欲しい」と言われました。
実は、この言葉を聞いてから、私はその場に思わず立ち竦んでしまいました。
生業店とは、「家族を食べさせて行くために、その社長が選んだ職業で、とにかく家族を食べさせて行けるだけの売上を作っているお店」のことであり、家業店とは「その生業が2代目に引き継がれ、それなりに継続できているお店」であるとすれば、次に来るのは企業店でしょう。
では企業店としては、初期の中小企業の段階では2号店・3号店と店舗を増やすのか、それとも1店舗で売上を2億・3億と狙って行くかの2つに一つです。
とにかく売上や組織を拡大し続ける理由が有ると、コンサルタントとして思っています。
簡単に言うと、多店化に進むか、一店巨大主義で行くかの違いは有りますが、「ビジネスは、成長を止められない」と思うのです。
しかし、「このままを維持する道を息子に教えてくれ」と言うこの会長の希望には、難しくて私にはできそうに無いと思ってしまうのです。
お店の成長とは、今後5年10年、何十年と継続できるようにちゃんと手を打って行くことです。これには少しづつ組織の強化が伴い、結果的に組織や売上の拡大につながります。成長抜きには、存続できません。
ここで戦略のお話になりますが、社長は毎年一歳年を取ります。
社員は5年で5歳、10年で10歳年を取ります。しかしお客様はどうでしょうか?ウォンツ商品を扱うお店では、20歳代30歳代から60歳代70歳代まであるとすれば、何年間対応できますでしょうか?
お客様の年齢に対応した社員年齢構成を維持してこそ、顧客関係の維持を通してウォンツ商品の商売繁盛が有るわけですから、企業として成功してゆくには、何年たっても社員平均年齢の一定化は必須です。
一つの戦略を考えるだけでも、変化して行かなければならない理由はいくらでも有ります。
その自然に変化して行くお店と、企業の成長を合わせて行くことの難しさです。
「じっとしているわけには行かない。しかし成長もしたくないと言うのは非常に難しい」と言うことに、この会長の言葉で気が付いたのです。
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