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2025/05/10

経営者は3倍働く

 

 最近、一店舗で三代続く宝飾店様の研修で面白いお話を聞きました。

いろいろ考えさせられたお話だったので、少しお伝えしようと思いました。

 

 そこのお店の三代目女将は、先代の女将からこう言われ続けていたそうです「社員の3倍働け」と。

これを忠実に守って今もお仕事をしているのですが、実に業績は好調で、外から見ると何も悪い所はないように思えるのですが、実は内情は全然違います。

どういう状態になっているか、少しお話ししましょう。

 

 まず忙しい催事期間中のことでした。

お客様はいっぱいで社長や店長はテンテコマイです。しかし社員さん達は誰に言われることもなく、12時になるとちゃんと1時間の休憩に入ります。

 お客様の状態など関係無い、と言う顔で社員同士でバックルームで、お店の忙しさとは関係なく楽しく食事休憩をとっています。

 私は「こんなに忙しいのだから、休憩は後にして、販売のお手伝いをしたら?」と言ったのですが、その時の反応が驚きでした。

「私達は社員なので関係無いです。いつもこうしてますから!」と言って、私の方を嫌そうに見返したのでした。

 その時、部外者である私でさえ、あまりにテンテコマイして困っている社長や店長を見て、手を貸している状況なのに、社員である何人かの目に余る態度に憤慨し、ちょっと腹が立ちました。

 その後、このことを社長にお話したところ、「そうなんです。困っているんですよ」と言うことでした。

 

 どうもこのお店の問題は、社長や女将が優しさ?からか働き過ぎ。社員の仕事まで奪ってしまい、社員さん自身の仕事に対する考え方やモチベーションが、アルバイト程度にしか育っていない、と見て取りました。

後日いろいろお話をさせていただいたところ、やはり家訓である「社員の3倍働け」が、悪いほうへ発展、本来の社員教育さえできなくなってしまっている状況のようでした。

 

 もう既に社員さんの状況は、お客さま本意では無く、自分本位の状態が当たり前で、上司に何を言っても許されるし、代わりにやってくれる。

 上司としての女将は命令を出す前に自分でやってしまう。やることが無い部下は、いつも暇なコピーとお茶だしだけの秘書みたいな存在で、そんな人が3人4人といるわけです。

この状態は、人間的にできた経営者さんで、元女将だった現会長に言わせると、「社長や女将がもっと仕事をしないからだ!」と、いつも言われていたそうです?ちょっと考えさせられました。

 

 ここの課題は、経営者さんたちが、一般常識的な範囲で、社員さん達に仕事をさせて、販売をさせることです。

しかし、その「一般的な常識の範囲の社員の仕事」が経営者側において大きくズレていて、経営者側の「社員がやるべき仕事」が、ほとんど自分の仕事になっています。経営者側が、全てを自分でやってしまうことが問題であって、社員さん側の問題ではなさそうと受け取りました。

 

 社内の常識を変えるには、半年や一年はかかると思いました。

こういったお店の状態を見るにつけ、コンサルが頑張らねば!と思います。

 

 年に何回か出くわしますが、全てをコンサルタントが引き受けていたら、身が持たないように思います。

私もあと何年やれるか分からない年齢になって、これ以上の受注やパートナー契約を躊躇する理由です。

 もし今後、私どものクライアント契約を望むお店が出て来たら、リモートで済ませることができる所はリモートにし、訪問の回数を減らしながら、その効果を上げられるように工夫してゆこうと考えています。

ご希望があれば、いつでもリモートでご相談に乗ります。訪問では限界を感じていましたが、ズームのお陰で打合せが簡単になりました。

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